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2008年8月27日水曜日

また得意の業転か

軽油の国内在庫18%増 需要低迷、アジア輸出も鈍る(NIKKEI NET)

 トラックなどに使う軽油の国内在庫が大幅に増加している。石油連盟によると16日時点の週末在庫量は227万9000キロリットル。前年同期に比べて18%増加し「過去5年間で最も多い水準」(燃料商社)。けん引役だったアジア向け輸出需要が鈍ってきたうえ、国内でも価格高騰や景気減速で需要が低迷している。

在庫は8月に入ってほぼ7カ月ぶりに200万キロリットル台に乗せ、その後も増加。石油元売り各社はこれまで国内よりも高値で売れる輸出需要を見込んで軽油を増産してきた。ただ原油価格の下落や中国などの調達減少で輸出採算が悪化し、在庫が増えている。

前にも書いたが、石油元売りは国内よりもアジアへ製品輸出し利益を得ていたわけだ。国内が燃料高騰で疲弊しているのに。それが輸出需要が鈍って在庫が増してきた。ガソリンはたぶん今月の初めにはだぶついていたはずだ。それが、お盆の帰省時期前からの値下がりにつながっている。

こうなると、石油元売りは得意の業転で系列外に安値で卸す。そして市況を自ら下げ、系列店には建値を押しつける。消費者として安くなるのは歓迎だ。しかし、このようなことを繰り返して業界を疲弊させているのは石油元売りそのもの。

昨日は軽油価格の高騰に苦しむトラック運送業界が全国で一斉行動に入った。企業は利益を出してなんぼだが、国内の景気に関わる石油元売りは、いくらか利幅が減っても海外への製品輸出などせずに、国内への供給に適正価格でしっかりと取り組むべきだ。

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