アラスカ

　１９２３年に開通したアラスカ鉄道。起点のスワードから終点のフェアバンクスまで全長およそ８００ｋｍ。

　最高時速は５９マイル（約９４ｋｍ）、蛇行する渓谷などではさらに速度が落ちるため、スワードからフェアバンクスまでは、およそ１６時間を要する。車窓には郊外の街から森、渓谷、川、氷河と、さまざまな景観が広がり、決して旅人を飽きさせない。

　世界中の釣り人たちが憧れるサーモンの楽園、キーナイリバー。

　アラスカには、キング、シルバー、レッド、ピンク、チャムの５種類のサーモンが遡上する。その頂点に君臨するのが、キングサーモン。５０ポンド（約２３ｋｇ）を超える。世界最大級のサーモンがルアーひとつで釣り上げられる。魚種によって異なるが、５月終わりから９月ごろまでの間、クマと釣り人がしのぎを削ることになる。

　グイズリー（別称ブラウンベア）。北アメリカのヒグマで、日本のヒグマとも近縁とされる。アラスカでは、森林地帯から沿岸部にかけ、ほぼ全土に生息し、ムース（ヘラジカ）と並んで、おなじみの野生動物である。

　テキストはすべてＶＩＳＡ８・９月号Ｐ１２～Ｐ２２までの中より引用。



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