大分市の高崎山自然動物園で、20年近くにわたりC群の婦人会長(雌ザル1位)として君臨してきた「ネピア」が餌場に姿を見せなくなり、同園の「戸籍」から抹消された。20年の君臨とは、まさに女帝。
他の雌とけんかになっても自分の力で闘い、雄に応援を頼まないことでも一目置かれた。出産・子育て経験が豊富な“熟女”がモテる傾向にあるサルの世界。雌は通常2年に1回、生涯で平均8匹を出産するが、ネピアは11年連続の時期を含め計14匹を産んだ。白髪が目立つようになった晩年も、孫に近づいたスタッフを跳び蹴りで威嚇するなど元気いっぱいだった。利用できるものは利用して君臨してきたんだろうが、責任を持って前面に立つという姿勢は、猿の世界でも人間の世界と同じでリーダーとして慕われるんだろうね。
不自由な手でだきしめて―母になった高崎山のサル「サヤカ」 (感動ノンフィクション)
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