まずは宗男ちゃんの世襲に対する考え方。
自民・民主両党が、次期衆議院総選挙における世襲候補の出馬制限につき議論しているが、「世襲」の閣僚から反論が出ている。どの意見も自分中心で説得力がない。
中曽根外相に至っては「私は二世だが世襲じゃない。父(中曽根元首相)と18年間、衆参で議員を重ねてやっている」と言っているが、世襲の最も典型的な例を自ら暴露している。
中曽根外相が立候補する昭和61年の選挙の時、中曽根康弘父君は当時一番の実力者であった金丸信自民党幹事長に「私より評判が良いので、是非息子を宜しく」と頼みに来ていたものだった。金丸先生は「あなたより評判悪ければ話にならない」と混ぜ返したのを覚えている。
中曽根弘文個人の力ではなく、親の大きな力があったことを頭に入れておいた方が良い。
あの頃、同じ選挙区の福田赳夫元首相は弟を参議院議員にしており、中選挙区制の中で自分達の選挙基盤を強くすることに躍起になっていたものである。バッヂを付けたのは自分の力と思っているところに、世襲の甘さ、おごりがあるのではないか。親の偉大なる力が働いていることを頭に入れておいてほしい。
国会議員の職は私有財産ではない。公の立場である。階級社会にしてはいけない。
知事、市町村長で世襲という例はない。町村長でまれにあるが、ほとんどは親がやめてしばらく時間が経ってからという例である。なぜ国会議員だけが圧倒的に世襲が多いのか、考える必要がある。
「世襲」の制限については、民主党がいち早く方向付けをしているが、私は制限があって当然と考える一人である。
で、長女出馬会見。
世襲批判をしてきた鈴木代表が強固な支持基盤を持つ道東からの出馬となり「父に頼まれたら断るつもりだったが、後援会の方々の要請だったので決断した」と説明した。
世襲批判には「父が鈴木宗男なのは紛れもない事実だが、政治家鈴木貴子の父や母は7区の皆さんだ」とかわした。
「・・・中曽根外相に至っては「私は二世だが世襲じゃない。父(中曽根元首相)と18年間、衆参で議員を重ねてやっている」と言っているが、世襲の最も典型的な例を自ら暴露している。・・・」と何が違うのかね。ニュアンスとしては同じだと思うが。
国会議員の職は私有財産ではない。公の立場である。階級社会にしてはいけない。
階級社会にしてはいけないw
19歳の頃に父親の応援で選挙活動。
政治家崩壊 ~「情」の政治を取り戻すために~ (徳間ポケット)
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