福田恆存に学ぶ日本人の志 より
愛国心については次のように述べられています。
「私達が自分の国に愛情を持つためには、自国が世界で最も美しく最も善い国であり、一度も間違ひを犯した事が無い国である必要が何処にあるか。自分の国だから愛する、それ以外に何の必要もありますまい。早い話が、子は親を、親は子を、夫は妻を、それが世界で最も立派であり、最も優秀であり、最も美しいから愛するのか。そんな事はありますまい。」
私たち日本人は戦後教育の中で愛国心という言葉自体を否定してきました。しかし、国家は権力の象徴などではなく、国を愛するのは人としてごく自然な行為であり、そして愛国心は他国との優劣の比較に拠るのではなく、その国に生まれたという宿命観に立脚すべきと先生は説かれているのです。
「個人の生命より大事なものはないといふ考へかたは、大変な危険思想であって、それは裏返へにすれば、任意に他人の命を奪ってもいいといふことになるのです」
これは福田先生が昭和三十年に「戦争と平和」の中で書かれたことですが、戦後の平和思想が愛他思想を目指しているように見えて内実は利己心そのものによって支えられていることを鋭く指摘した言葉です。
でもオイラ、特亜三国に生まれていたら、国を愛することが出来たかな~?
日本に生まれたからこそ、日本が好きなんだが。
滅びゆく日本へ: 福田恆存の言葉
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