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2015年4月14日火曜日

【WiLL】「日本が憎い病」の日本人

WiLL掲載のコラムのコピペ。


門田隆将

事件の現場から

「日本が憎い病」の考察


この考え方の根源はどこにあるのだろうかと、どうしても首を傾げてしまう人たちがいる。それを「思想」というべきか、「癖」というべきか議論はあろうと思うが、私は密かに「日本が憎い病」と呼んでいる。

日本人でありながら、この「日本が憎い病」を患っている人は、実に多い。この病の性質が悪いところは、一部の確信犯を除いて、本人が病を全く自覚していない点であり、同時にそのことに知らず知らず「酔っている」ところである。すなわち一種の自己陶酔だ。

そのキーワードは「平和」である。世の中で「平和」を愛さない人は、よほどの変わり者だろう。わが子やわが孫を戦場に送り出したい人などいるはずもなく、「平和」は、人間にとって普遍的な「正義」と言っていい。

しかし、この普遍的な正義を愛する「自分」に酔い(すなわち自己陶酔)、その平和を脅かそうとしている人たちを勝手に「設定」してそれを批判し、その結果、無意識の内に「日本が憎い病」に罹患している人たちである。

従軍慰安婦問題を例にとれば、わかりやすい。四月十日、外国特派員協会で、従軍慰安婦の告発側の学者二人が記者会見を開いた。「ああ、やっぱり」と思った人は少なくないだろう。ここのところ彼ら告発側は、極めて劣勢に立たされているからだ。



産経新聞のスクープで、従軍慰安婦の強制性を認めたいわゆる九十二年の「河野談話」が、日韓の事前すり合せにより韓国側の要求を受け入れたものであり、慰安婦の調査も極めて杜撰だったことが明らかになった。宮澤首相の訪韓を成功させるための「河野談話」は、大きな禍根を残した。強制性を認めたことによって、これがオーソライズされ、世界のあちこちで建つ慰安婦像の基となった。

従軍慰安婦とは、「強制連行」の問題である。当時の軍に「P屋」と呼ばれる軍専用の慰安所が設けられており、そこで多くの女性が働いていたのは歴史的な事実だ。

社会保障の発達していないあの貧困の時代に、家族のため、あるいはさまざまな理由から当時の公娼制度の中で、自分の身を売らなければならなかった薄幸な女性は、日本にも朝鮮にも沢山いた。そして一部は、軍を相手に独占的に商売するP屋で働いたのである。当時、新聞に出された慰安婦の募集広告によれば、兵隊の給与が「十圓」の時代にその三十倍の「三百圓」を保証されていた。

実際、たった二年で一萬五千圓もの大金を貯めた慰安婦もいたし、現地司令官の給料を遙かに超えた額を毎月手にして、戦後、さまざまな事業に乗り出した者もいた。だが、彼女たちは今、日本軍によって「拉致」され、慰安所に「監禁」され、意に沿わぬ性交渉を強いられた「強姦の被害者」とされている。すなわち“強制連行”によって、「性奴隷(sexslaves)」にされた女性たちなのである。

彼女たちが同情すべき薄幸な人たちであることは確かだが、実態は前述のように様々な理由で春を鬻ぐ商売についていた方たちである。だが、「日本が憎い病」の人たちは、これをどうしても日本軍の「強制連行」による「性奴隷」としたいのである。

ちなみに、慰安婦については、身近な例でいえば、戦後、日本に乗り込んで来た米軍も、そして朝鮮戦争時の韓国軍も同じだった。

築地署の風紀係だった日本人警察官がGHQに慰安所の開設を要求されて辞職した例や、また朝鮮戦争時の韓国軍が、娼窟の女性をドラム缶に入れて運んだ話もある。ソウル大学の李榮薫教授が著書「大韓民国の物語」(二〇〇九年・文藝春秋)で暴露した話は興味深い。

<各部隊は部隊長の裁量で、周辺の私娼窟から女性たちを調達し、兵士たちに「補給」した。部隊によっては慰安婦を「第五種補給品」と言っていた。その「補給品」をトラックに積んで前線を移動して回った元特務上等兵によれば、慰安婦を前線まで、ドラム缶に女性を一人ずつ押し込んでトラックに積んで最前線まで行った。アメリカ兵も大いにこれを利用したということです>(一部略)

歴史家の秦郁彦氏の『慰安婦と戦場の性』では、英国軍や豪州軍の性病罹患率の数字まで明らかにされている。明日の命が知れない戦場での哀しき性の現実がそこにはある。

しかし、「性奴隷」を弄んだ民族として、韓国や中国によっていわれなき糾弾をされているのは、「日本」だけである。そこには、延々と活動する「日本が憎い病」の日本人がいる。なぜ、他の国にはいないのに、日本だけこういう自国を貶めたくて仕方ない人がいるのか、私には不思議でならないのである。





2014年6月号 P26~P27

オイラも不思議でならないのである。

でも、安倍政権で、これらの「日本が憎い病」の日本人が多く炙り出されてきたのは非常によいこと。








大韓民国の物語
大韓民国の物語

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1 件のコメント:

  1. 堂々と反対意見を話せるになっただけでも

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