今から50年前の4月1日、日本では数百年の歴史をもつ売春業が正式に法律で禁止されました。
施行された「売春防止法」は、紅灯区ならびにそこで働く女性たちを駆逐しました。もちろん、日本にあってもこの世界最古の業種は、収益の大きい業界だったことは否めません。
敗戦後の日本が、いち早くこうした売防法を施行したのは、当時誕生したばかりの女性議員が売春禁止運動の先鋒を担って闘ったということにも由来します。1945年から1952年の占領を経て、ふたたび52年に独立を手に入れた日本は、数度の審議をもって立法化、売防法は国会を通過します。
正式に施行されたのは1958年の4月1日。これは赤線の従業員などがあらたな仕事を見つけるまでの猶予期間が設けられたためです。
赤線なんて当然知らない世代ですが、福岡市内でも清川あたりは有名だったと聞きます。20代のはじめにソープランドに勤めている人と食事にいったりしたんだが、病気をもらってないかの検査をしたり大変な仕事であるわけです。
オーストラリアやニュージーランドでは合法のようです。ネットゲリラさんのコメント欄から。
私見では、そのキャンベラ女性市長の考え方は尊敬する。
>「オーストラリアでは、売買春は合法化されている。その合法化を推進したのがキャンベラの女性市長である。売春を違法にしたところで、貧しい人達がいる限り売春は無くならないし、「モラルを押し付けておきながら、福祉を充実させずに貧しい生活を甘受せよというのは金持ちのエゴである」との反発もあり、合法化した。 合法化したことで、売春に従事する女性達は社会保障を受けることができ、また賃金を不当に踏み倒されることもなくなり、また衛生管理も向上する。そういった点で、女性議員達の支持をうけたのが、合法化に成功した理由といわれる。同様の理由でニュージーランドでも合法化された。」
前にも何回か取り上げているが、先進国では我が国日本だけがエイズ感染者が増えているわけで、建前だけの売春防止法は考え直す時にきているのかもしれない。
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