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2013年3月12日火曜日

【東日本大震災】東日本大震災2周年追悼式での天皇陛下のお言葉




本日、東日本大震災から2周年を迎えるにあたり、ここに、一同とともに、震災により、かけがえのない命を失われた多くの人々と、その遺族に対し、あらためて深く哀悼の意を表します。

2年前のきょう、東日本を襲った巨大地震と、それにともなう大津波により、2万人を超す死者・行方不明者が生じました。
震災後に訪れた被災地では、長年にわたって人々が築いてきたふるさとが、痛々しく破壊されており、被災者の悲しみは、いかばかりかと察せられました。
一方、この厳しい状況の中、被災地で、また、それぞれの避難の地で、気丈に困難に耐え、日々生活している被災者の姿には、常に深く心を打たれ、この人々のことを、私どもは、これからも常に見守り、この苦しみを少しでも分かち合っていくことが大切だとの思いを新たにしています。

このたびの大震災に際して、厳しい環境のもと、専心、救援活動にあたった自衛隊・警察・消防・海上保安庁をはじめとする、国や地方自治体関係者、多くのボランティア、そして、原発事故の対応にあたった関係者の献身的な努力に対し、あらためて深くねぎらいたく思います。

諸外国からも、実に多くの善意が寄せられました。
物資や義援金が送られ、また、救援の人々も多数来日し、日本の救援活動を助けてくれました。
また、駐日外国大使など、日本に住んでいる外国人をはじめ、災害発生後の日本を訪れる多くの外国人が、被災地に赴き、被災者を励ましてくださっていることに、感謝しています。

このたびの津波災害において、私どもは、災害に関し、日頃の避難訓練と津波防災教育が、いかに大切であるかを学びました。
この教訓を決して忘れることなく、これから育つ世代に伝えていくことが大切と思います。
今後とも、施設面の充実とともに、地域における過去の災害の記憶の継承、日頃からの訓練と教育などにより、今後、災害の危険から少しでも多くの人々が守られることを期待しています。
危険な業務に携わる人々も、このたびの経験を生かし、身の安全が確保されることに、工夫と訓練を重ねていくよう願っています。

今なお、多くの苦難を背負う被災地に思いを寄せるとともに、被災者1人ひとりの上に、1日も早く、安らかな日々の戻ることを一同とともに願い、み霊への追悼の言葉といたします。





日本の子供たちに伝えたい天皇陛下のお話
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