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2008年3月29日土曜日

日本人よありがとう

歴史と日本人-明日へのとびら-さんのBlogに素晴らしい詩が掲載されてましたんで転載。

日本人よありがとう
                    ラジャー・ダト・ノンチック

 かつて 日本人は
 清らかで美しかった

 かつて 日本人は
 親切でこころ豊かだった

 アジアの国の誰にでも
 自分の国のように
 一生懸命つくしてくれた



 何千万人もの 人のなかには
 少しは変な人もいたし
 おこりんぼや わがままな人もいた

 自分の考えをおしつけて
 いばってばかりいる人だって
 いなかったわけじゃない


 でも その頃の日本人は
 そんな少しのいやなことや
 不快さを超えて

 おおらかで まじめで
 希望に満ちて明るかった

 戦後の日本人は
 自分たち日本人のことを
 悪者だと思い込まされた

 学校でも ジャーナリズムも
 そうだとしか教えなかったから

 まじめに
 自分たちの父母や先輩は
 悪いことばかりした残酷無常な
 ひどい人たちだったと 思っているようだ


 だからアジアの国に行ったら
 ひたすら ぺこぺこあやまって
 私たちはそんなことはいたしませんと
 言えばいいと思っている


 そのくせ 経済力がついてきて
 技術が向上してくると

 自分の国や自分までが
 えらいと思うようになってきて

 うわべや口先では
 済まなかった悪かったと言いながら

 ひとりよがりの
 自分本位の えらそうな態度をする

 そんな
 今の日本人が 心配だ

 本当に どうなっちまったんだろう
 日本人は そんなはずじゃなかったのに

 本当の日本人を知っているわたしたちは
 今は いつも 歯がゆくて
 くやしい思いがする


 自分のことや
 自分の会社の利益ばかり考えて
 こせこせと
 身勝手な行動ばかりしている
 ヒョロヒョロの日本人は
 これが本当の日本人なのだろうか


 自分たちだけで 集まっては
 自分たちだけの 楽しみや
 ぜいたくに ふけりながら

 自分がお世話になって住んでいる
 自分の会社が仕事をしている
 その国と 国民のことを

 さげすんだ目で見たり
 バカにしたりする

 こんな ひとたちと
 本当に仲良くしてゆけるだろうか

 どうして
 どうして 日本人は
 こんなになってしまったんだ

              一九八九年 クアラルンプールにて歴史の一頁より転載。

日本の人たちへ



 私たちアジアの多くの国は、日本があの大東亜戦争を戦ってくれたから独立できたのです。日本軍は、永い間アジア各国を植民地として支配していた西欧の勢力を追い払い、とても白人には勝てないとあきらめていたアジアの民族に、驚異の感動と自信とを与えてくれました。永い間眠っていた〝自分たちの祖国を自分たちの国にしよう〃というこころを目醒めさせてくれたのです。

 私たちは、マレー半島を進撃してゆく日本軍に歓呼の声をあげました。敗れて逃げてゆく英軍を見たときに、今まで感じたことのない興奮を覚えました。しかも、マレーシアを占領した日本軍は、日本の植民地としないで、将来のそれぞれの国の独立と発展のために、それぞれの民族の国語を普及させ、青少年の教育をおこなってくれたのです。

 私もあの時にマラヤの一少年として、アジア民族の戦勝に興奮し、日本人から教育と訓練を受けた一人です。私は、今の日本人にアジアへの心が失われつつあるのを残念に思っています。これからもアジアは、日本を兄貴分として共に協力しながら発展してゆかねばならないのです。ですから今の若い日本人たちに、本当のアジアの歴史の事実を知ってもらいたいと思っているのです。

 先日、この国に来られた日本のある学校の教師は、「日本軍はマレー人を虐殺したにちがいない。その事実を調べにきたのだ」と言っていました。私は驚きました。「日本軍はマレー人を一人も殺していません」と私は答えてやりました。日本軍が殺したのは、戦闘で戦った英軍や、その英軍に協力した中国系の抗日ゲリラだけでした。そして日本の将兵も血を流しました。

 どうしてこのように今の日本人は、自分たちの父や兄たちが遺した正しい遺産を見ようとしないで、悪いことばかりしていたような先入観を持つようになってしまったのでしょう。これは本当に残念なことです。

1988年

クアラルンプール邸にて土生良樹への言葉

ラジャー・ダト・ノンチック



「日本人よありがとう」

日本教育新聞社

1989年11月1日初版

土生良樹 著より

クンユアム旧日本軍博物館

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